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不動産の「告知事項あり」物件とは?事故物件の定義・調べ方・注意点を徹底解説

不動産購入

長沢 銀河

筆者 長沢 銀河

不動産キャリア6年

住宅購入には考えることが沢山あります。不安な点や分からない事を一つ一つ解消していき、何年先でも買って良かったと思える物件をご提案いたします。
物件を探し始める所からお引き渡しまで、マンツーマンでサポートさせて頂きますので、豊かな暮らしを手に入れる過程をご一緒させて頂けたらと思っております!
私が担当で良かったと感じて頂けるような対応を常に心掛けております。

はじめに

物件情報に「告知事項あり」と記載されているのを見て「これって事故物件?」と不安になった方も多いのではないでしょうか。

「告知事項あり」は事故物件だけを指すわけではありません。雨漏り・法的制限・近隣トラブルなど、さまざまな種類があります。一方で、内容を正確に把握しないまま購入し、入居後に「こんなことは聞いていなかった」とトラブルになるケースも後を絶ちません。

この記事では、告知事項の種類・国土交通省のガイドライン・事故物件の調べ方・価格への影響・購入の判断基準まで詳しく解説します。


「告知事項」の4つの種類

告知事項とは、売主・貸主が買主・借主に事前に伝えなければならない重要情報のことです。宅地建物取引業法に基づき、不動産会社は取引の相手方に「重要事項」を説明する義務を負います。


種類 1:物理的瑕疵(かし)

建物・土地の物理的な欠陥や問題です。

  • 雨漏り・水漏れの履歴(過去に発生した事実も含む)
  • シロアリ被害・木部の腐食
  • 土壌汚染・地盤沈下・液状化リスク
  • アスベスト(石綿)含有建材の使用
  • 建築基準法違反(違法増築・未確認の増改築)

物理的瑕疵は建物の安全性に直結するため、最も重要な告知事項のひとつです。

売主は知っている事実を隠蔽することはできません(「瑕疵担保責任」または「契約不適合責任」を問われます)。


種類 2:法的瑕疵

法律上の制限や問題です。

  • 再建築不可物件:接道義務(建築基準法)を満たしておらず、現在の建物を解体した後に新たな建物を建てられない
  • 都市計画道路の区域内:将来、道路拡張によって建物の一部または全部が取り壊しになる可能性がある
  • 農地転用の未完了:農地として登録されており、住宅として使用する許可が下りていない
  • 借地権・地上権の存在:土地の利用権に制限がある

法的瑕疵は購入後の生活に大きく影響するため、必ず重要事項説明書で内容を確認しましょう。


種類 3:環境的瑕疵

周辺環境に起因する問題です。

  • 近隣に騒音・悪臭・振動を発生させる施設がある(工場・飲食店・パチンコ店など)
  • 墓地・斎場・廃棄物処理施設が近接している
  • 隣地との境界が未確定・境界越境の問題がある
  • 日照権・眺望に影響する高層建築物の建設計画がある

環境的瑕疵は「気にするかどうか」が人によって異なるため、実際に現地を見て判断することが重要です。


種類 4:心理的瑕疵(いわゆる「事故物件」)

居住者が心理的な抵抗を感じる事由です。これがいわゆる「事故物件」に当たります。



国土交通省ガイドライン:何を・いつまで告知すべきか

2021年10月、国土交通省が「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」を公表し、告知基準が明確化されました。


原則として告知が必要なケース

自然死・不慮の事故死以外の死(他殺・自殺・事故死)

  • 自殺・他殺・事故死は原則として告知が必要
  • 「特殊清掃」(孤独死で遺体発見が遅れ、特別な清掃が必要になった場合)が行われた場合も告知が必要

社会的影響の大きい事件

  • 報道されるなど広く知られた事件が発生した場合

告知が不要とされるケース

  • 自然死(老衰・病死):告知は不要
  • 日常生活での不慮の事故死(転倒・入浴中の溺死など):告知は不要
  • ただし、借主・買主から質問を受けた場合は、自然死・不慮の事故死であっても正直に答えることが望ましい

告知期間の目安

取引種別告知期間の目安
賃貸事案発生から概ね3年間
売買期間の制限なし(過去の事案も告知が必要)

重要:売買の場合、どれだけ昔の事案でも告知義務が続きます。「10年前のことだから大丈夫」とはなりません。


事故物件の調べ方5つ


方法 1:不動産会社に直接確認する(最も確実)

「告知事項はありますか?過去に室内で死亡事故はありましたか?」と率直に質問しましょう。宅建業者には告知義務があるため、知っている事実を隠蔽することは違法です(損害賠償・免許取り消しのリスクがある)。


方法 2:重要事項説明書を確認する

契約前に行われる重要事項説明書に告知事項が記載されているかを確認します。告知事項がある場合、その内容・発生時期・清掃の有無が記載されているはずです。内容が不明瞭な場合は詳細な説明を求めましょう。


方法 3:近隣住民への聞き込み

内見時に周辺の住民(特に長く住んでいる方)に話を聞くことで情報を得られることがあります。ただし、プライバシーへの配慮を忘れずに。


方法 4:インターネットの情報サービスを活用する

「大島てる」などの事故物件情報サイトで物件住所を検索する方法があります。ただし、情報は不完全・不正確なケースも多く、あくまでも参考程度にとどめましょう。網羅的ではないため、掲載がないからといって安全とは言えません。


方法 5:法務局で登記簿を確認する

登記簿には過去の所有者情報が記録されています。短期間に所有者が頻繁に変わっている物件は、何らかの問題がある可能性があります。法務局またはオンラインで取得できます(費用:数百円程度)。


心理的瑕疵が価格に与える影響

告知事項のある物件は市場価格より低い水準で売り出されることが一般的です。価格への影響は事案の種類・発生からの経過年数・物件の立地によって異なります。


価格への影響の目安

事案の種類価格への影響(目安)
自殺(室内)20〜30%程度の値引き
他殺(室内)30〜50%以上の大幅値引きになることも
孤独死(特殊清掃あり)10〜20%程度
自然死・孤独死(清掃なし)影響は限定的・場合による
環境的瑕疵(騒音・悪臭など)5〜15%程度(問題の深刻度による)

発生からの経過年数が長いほど影響は小さくなりますが、売買では期間制限がないため、長期間にわたって影響が続くことがあります。



告知事項あり物件を購入するメリットと向いている人

価格が大幅に割引されているため、以下のケースでは合理的な選択肢になり得ます。


投資用購入の場合 賃貸として貸し出す場合、3年経過後は告知義務が消滅するため、長期的に通常物件と同様に運用できます。

心理的抵抗がない方 価格的なメリットを最大限に活用できます。

リノベーションを前提とした購入 事案が発生した部屋を大規模改修することで、空間的・心理的なリセットが図れます。

予算を最大限に土地・立地に充てたい場合 好立地の物件が告知事項ありで割安になっている場合、トータルのコストパフォーマンスが高くなることがあります。



購入判断の3つのポイント


ポイント 1:詳細を全て把握した上で判断する

「告知事項あり」の一言だけでなく、いつ・何が・どのような状況で・どのような処置がなされたかをすべて確認した上で判断しましょう。曖昧な説明のまま進めることは絶対に避けてください。


ポイント 2:将来の売却・賃貸への影響を計算に入れる

自分が住む分には気にならなくても、将来売却・賃貸に出す際に告知義務(売買では無期限)が継続します。出口戦略を含めたトータルの判断が必要です。


ポイント 3:価格の割引が合理的かどうか検証する

周辺の同条件物件と比較し、割引幅が事案の内容に対して適正かを判断しましょう。過大な割引は他にも問題がある可能性のサインです。一方で適正な割引であれば、価格のメリットが心理的デメリットを上回る判断もあり得ます。

関連記事はじめての不動産購入で後悔しないために知っておくべき10のこと 関連記事不動産購入にかかる諸費用の全貌


購入後のトラブル防止策

近隣との関係構築

引越し後の挨拶を丁寧に行い、誠実な印象を与えることが近隣との良好な関係の第一歩です。

将来の売却時の告知義務

自分が取得した時点で知っている告知事項は、次の買主に伝える義務があります。隠蔽した場合は損害賠償請求を受けるリスクがあります。「知らなかった」では通じません。

心理的な対処法

気になる場合はお祓い・清め塩など、自分が納得できる形で気持ちを整えることも一つの方法です。入居後の安心感につながります。


まとめ

「告知事項あり」の物件は、内容によっては十分に検討に値する選択肢です。大切なのは「怖いから避ける」でも「安いから飛びつく」でもなく、事案の詳細を正確に把握した上で、自分のライフプラン・将来の出口戦略と照らし合わせて冷静に判断することです。

シティクリエイションでは、告知事項のある物件についても包み隠さず説明した上で、お客様が納得した判断ができるようサポートしています。「この物件、大丈夫かな?」と思ったらまずご相談ください。

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カテゴリ:不動産購入 タグ:#告知事項 #事故物件 #心理的瑕疵 #不動産購入 #平塚市 #重要事項説明

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